B2/クイックリング - p2rdj @ ウィキ

クイックリング Quickling

　クイックリングの俊敏さに匹敵するクリーチャーはほとんどいない。この悪意あるフェイは目も眩むばかりの速さで正確に攻撃することに喜びを感じ、敵に突進して刺したり斬りつけた後に、狂気じみた恐ろしい程の素早さで逃げ去って身を隠す。突如として自然に開いたように見える傷口から出血し、対象者が傷みで体を折るという話は、クイックリングの攻撃を目撃した者からの証言である。

　クイックリングは日々遭遇する「マイペースな鈍い奴ら」を毛嫌いし、自分たちが余りにのろまで重要でないと判断したクリーチャーに苦しみや痛みを与えることに喜びを感じるのだ。クイックリングはブラウニーやピクシーなどのより善良なフェイとも近縁であるが、クイックリングは自分たちが愉快と感じることだけに関心がある。彼らは自分たちの残酷な悪戯をユーモアの極みとみなしており、自分たちの俊敏さと隠匿性が危害から身を守るだろうと全幅の信頼を寄せている。時には10人ほどの集団を形成することがあるが、そのような集団は大抵すぐに騒乱へと発展し、必然的に互いに命懸けの悪戯をするようになる。
“知識の想起”――フェイ（〈自然〉） : DC 20
一般的な知識 : DC 18
専門知識 : DC 15

クイックリング Quickling クリーチャー3

アンコモン CE 小型 フェイ

出典 Bestiary 2 218ページ
知覚＋9；夜目
言語 アクロ語、共通語、森語
技能 〈隠密〉＋11、〈軽業〉＋13、〈自然〉＋8、〈製作〉＋8、〈生存〉＋6、〈盗賊〉＋11、〈ペテン〉＋8
【筋】±0、【敏】＋4、【耐】＋1、【知】＋3、【判】＋1、【魅】＋3
アイテム 嗜眠毒（3服分）、ショートソード

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AC 22；頑健＋6、反応＋13、意志＋8
HP 25；弱点 冷たい鉄 5
減速状態に対する感受性／Slow Susceptibility クイックリングは減速状態を引き起こす効果に対するセーヴィング・スローに－2の状態ペナルティを受ける。クイックリングが減速状態になった場合に生来の超自然的な俊敏さを失い、“雲隠れ”を行えなくなる。減速状態の間、彼らは不調状態1になる。また、減速状態が持続する間、この不調状態を軽減することはできない。
捕まえてみろ／Can't Catch Me [reaction] トリガー クイックリングが“打撃”の対象となる。; 効果 クイックリングは脇に飛び退き、ACに＋2の状況ボーナスを得る。その後、“打撃”の解決後に自分の移動速度の半分まで“歩行”する。

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移動速度 100フィート
近接 [one-action] ショートソード ＋11［＋7／＋3］（機敏、巧技、多用途：［斬撃］）、ダメージ 1d6＋2［刺突］、加えて嗜眠毒
始原生得呪文 DC 20；2レベル シャター；1レベル ヴェントリロキズム；キャントリップ （2レベル） ダンシング・ライツ、プレスティディジテイション
雲隠れ／Fade from View [free-action] 必要条件 クイックリングは前のラウンドに攻撃、操作、移動アクションのいずれかを使用していない。; 効果 クイックリングは攻撃、操作、移動アクションのいずれかを行うまで不可視状態となる。クイックリングは1d4ラウンドの間、再び“雲隠れ”を使用できない。
急所攻撃 クイックリングの“打撃”は立ちすくみ状態のクリーチャーに対し、追加で1d6の［精密］ダメージを与える。
超自然的な速度／Supernatural Speed クイックリングの移動速度は、ほぼ瞬時の加速および減速と相まって、驚異的な動きを可能にする。しっかりとした面があれば、クイックリングは垂直または水平方向に完全な移動を行うことができる。彼らは危険な面（強酸、溶岩など）からは通常と同様に害を受けるが、水のような不安定な表面を走り抜けることができる。ただし、移動の最終地点は、自分の体重を支えられる水平な面でなければならない。

追加の知識：クイックリングの悪戯 Quickling Pranks

　クイックリングは残虐さこそが悪戯の真骨頂であると考えている。比較的些細な例として、クイックリングは丸一日を費やして、飢えた男の手の届かない場所に食べ物を移動させ続けることがある。もっと一般的な例としては、クイックリングは痛みや怪我を直接与えることを好む。例えば、食事用のフォークを手に取ったはずが赤熱したナイフに取り替えられていたり、背の高い草むらを移動する旅人の脚を斬り付けたりする。