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フレキシブル・スペルキャスター Flexible Spellcaster

出典 Secrets of Magic 209ページ
　君は、毎日発動できる呪文数を犠牲にして、任意発動呪文と準備呪文の最良の要素を組み合わせて、柔軟に呪文を発動する方法を身につけた。

柔軟な呪文準備（1レベル） Flexible Spell Preparation (1st)

　このクラス特徴は、呪文発動クラス特徴（ウィザードの秘術呪文の発動やクレリックの信仰呪文の発動など）を変更する。このクラス・アーキタイプを選択する場合は、2レベルのクラス特技として《フレキシブル・スペルキャスターへの専念》を選択しなければならない。

　前提条件：君はウィザード、ウィッチ、クレリック、ドルイドなど、1日に同じ数の準備呪文を用いる呪文スロットに呪文を準備するクラスでなければならない。

　フレキシブル・スペルキャスターの調整／Flexible Spellcaster Adjustments：君は呪文を通常のクラスの方法に従って（ウィザードならば呪文書を使う、ウィッチならば使い魔から教えてもらうなどで）で学習しますが、呪文発動は以下のようにクラスのルールから変更される。

• 君は毎日発動できる呪文数は通常より少ない。1日の呪文スロット数は偶数レベルに2から3へと増加しない（表5－1を参照）。
• クラスから得られるキャントリップ数を2だけ減少させる。このアーキタイプはキャントリップの準備方法を変更させない。
• 日毎の準備の間、君は呪文スロットそれぞれに個別の呪文を準備するのではなく、呪文コレクションを準備する。1日の呪文コレクションの呪文数は、クラス呪文から毎日得られる呪文スロットの総数に等しい。ウィザードの呪文書など、通常と同じ要因から呪文を選択する。
• 君は適切なレベルの呪文スロットを使用して、コレクション内の任意の呪文を発動できる。例えば、君が1レベルで、君の呪文コレクションにフェザー・フォールとマジック・ミサイルがあるなら、君はその日の間にフェザー・フォールを2回か、マジック・ミサイルを2回か、両方の呪文を1回ずつか、のいずれか発動できる。
• ウィザードの専門系統呪文やクレリックの神泉呪文のように、追加の制約を持つ追加呪文スロットはこのアーキタイプで変更されることはなく、これらの呪文が呪文コレクションに配置した呪文数として扱われることもない。

表5-1：フレキシブル・スペルキャスターの1日の呪文数 Flexible Spellcaster Spells per Day

レベル	キャントリップ	1レベル	2レベル	3レベル	4レベル	5レベル	6レベル	7レベル	8レベル	9レベル	10レベル	コレクション
1	3	2	―	―	―	―	―	―	―	―	―	2
2	4	2	―	―	―	―	―	―	―	―	―	2
3	4	2	2	―	―	―	―	―	―	―	―	4
4	5	2	2	―	―	―	―	―	―	―	―	4
5	5	2	2	2	―	―	―	―	―	―	―	6
6	5	2	2	2	―	―	―	―	―	―	―	6
7	5	2	2	2	2	―	―	―	―	―	―	8
8	5	2	2	2	2	―	―	―	―	―	―	8
9	5	2	2	2	2	2	―	―	―	―	―	10
10	5	2	2	2	2	2	―	―	―	―	―	10
11	5	2	2	2	2	2	2	―	―	―	―	12
12	5	2	2	2	2	2	2	―	―	―	―	12
13	5	2	2	2	2	2	2	2	―	―	―	14
14	5	2	2	2	2	2	2	2	―	―	―	14
15	5	2	2	2	2	2	2	2	2	―	―	16
16	5	2	2	2	2	2	2	2	2	―	―	16
17	5	2	2	2	2	2	2	2	2	2	―	18
18	5	2	2	2	2	2	2	2	2	2	―	18
19	5	2	2	2	2	2	2	2	2	2	*	18
20	5	2	2	2	2	2	2	2	2	2	*	18

^* 君のクラスには、他のスロットとは少し異なる振る舞いをする10レベルの呪文スロットが1つあるクラス特徴がある可能性が高い。その場合、フレキシブル・スペルキャスターはその呪文の振る舞いを変更しない。

呪文の高レベル化 Heightening Spells

　君が2レベル呪文を得ると、君は自分が発動できるすべてのレベルの呪文コレクション内の呪文を高レベル化できる。これは任意発動術者の署名呪文と同様に扱う。唯一の制約は、君は準備するたびに呪文コレクション内の1レベル呪文を1つ以上選択し、それが全ての呪文スロットで使用できるということである。

クラス特技とクラス特徴の調整 Adjudicating Class Feats And Features

　クラス特技やクラス特徴の中には、呪文スロットに呪文を準備することに依存するものがある。一部のクラス特技は、フレキシブル・スペルキャスター・アーキタイプでは動作しなくなったり、不要になったりすることがあるが、多くの場合、単純な置換を行ってクラス特技を使い続けることができる。次のクラス特技は、「君が準備した呪文」または「準備された呪文」を「君のコレクションの呪文」または「呪文スロット」に置き換えるだけでよい。たとえば、《呪文相殺》では、トリガー内の「準備した呪文」を「コレクション内の呪文」に、「準備した呪文を消費する」を「呪文スロットを消費する」に置き換える。同様に、秘術の絆は、「今日準備して既に発動した呪文を1つ発動する」を「今日既に発動した呪文を1つ発動する」に置き換える。

　Core Rulebookの《呪文相殺》や《レイラインの導管》特技やAdvanced Player's Guideの《形態維持》には、これらの置換が必要となる。《呪文体得》は、神泉や専門呪文のような追加の制限付き呪文を提供する。君はその特技を選択できるが、それは君のコレクションに追加されず、通常の準備呪文のように機能する。

禁止される特技 Disallowed Feats

　Core Rulebookに記載されている《自然の呼び声》、《手際の良い呪文相殺》、《無限の可能性》、《呪文再準備》、《呪文結合》は、フレキシブル・スペルキャスターでは使用できない。Advanced Player's Guideで禁止されている特技は《エレメンタル招来》、《奇跡的な可能性》、《変貌の儀》である。

《フレキシブル・スペルキャスターへの専念》 特技2 Flexible Spellcaster Dedication

アーキタイプ クラス 専念

出典 Secrets of Magic 209ページ
前提条件 柔軟な呪文準備

　今や、君はキャントリップを1日3つではなく4つ持つ。4レベルの時点で、君はキャントリップを1日4つではなく5つ持つ。