探索モード Exploration Mode
出典 Player Core 438ページ
遭遇モードがラウンドを用いた戦闘であるのに対し、探索モードはより自由な形式である。この時間の流れを決定するのはGMで、馬に乗って岩の多いごつごつした高地の移動や商人との交渉をしたり、危険や財宝を求めてダンジョンを探検したりすることができる。探索モードでは、遭遇モードのような直接的な危険性はないが、それなりの挑戦が待っている。
遭遇モードがラウンドを用いた戦闘であるのに対し、探索モードはより自由な形式である。この時間の流れを決定するのはGMで、馬に乗って岩の多いごつごつした高地の移動や商人との交渉をしたり、危険や財宝を求めてダンジョンを探検したりすることができる。探索モードでは、遭遇モードのような直接的な危険性はないが、それなりの挑戦が待っている。
探索モードでは移動とロールプレイが多く含まれる。ある町から別の町へと移動し、途中にある前哨基地で商人たちと会話をしたり、目的地では街中で目を光らせている衛兵と素っ気ない会話をしたりするかもしれない。ラウンド毎に5フィート四方のマス目で移動速度を計測する代わりに、旅程速度を使って1分、1時間、1日あたりの移動距離をフィートまたはマイルで計測する。ターン毎に行動を決めるのではなく探索連続行動をおこない、通常は毎日、一定の時間を休息や日毎の準備に費やす。
旅程速度 Travel Speed
出典 Player Core 438ページ
GMが移動をどのように把握するのかにもよるが、キャラクターの移動速度と該当する移動種別に基づいて、フィートまたはマイル単位で移動を行う。代表的な速度を以下の表に示す。
GMが移動をどのように把握するのかにもよるが、キャラクターの移動速度と該当する移動種別に基づいて、フィートまたはマイル単位で移動を行う。代表的な速度を以下の表に示す。
表:旅程速度 Travel Speed
移動速度 | 1分毎の移動距離(フィート) | 1時間毎の移動距離(マイル) | 1日毎の移動距離(マイル) |
---|---|---|---|
10フィート | 100 | 1 | 8 |
15フィート | 150 | 1.5 | 12 |
20フィート | 200 | 2 | 16 |
25フィート | 250 | 2.5 | 20 |
30フィート | 300 | 3 | 24 |
35フィート | 350 | 3.5 | 28 |
40フィート | 400 | 4 | 32 |
50フィート | 500 | 5 | 40 |
60フィート | 600 | 6 | 48 |
表の旅程速度は、平坦で見通しの良い地形を一定の速度で、疲労しない程度に移動することを想定している。移動困難地形を移動する場合は、記載されている移動速度は半分になる。上級移動困難地形では、移動速度は表の1/3になる。山を登る際や泳ぐ際などで移動に技能判定が必要となる場合、GMが1時間毎に判定を求め、その結果と上の表を用いて進行状況を判断することもある。
探索連続行動 Exploration Activities
出典 Player Core 438ページ
旅や探索をしている間、君はGMに道中でどのようにしたいかを伝えること。目的に向かってひたすら進むだけであれば、表9-2の旅程速度通りに移動できる。
旅や探索をしている間、君はGMに道中でどのようにしたいかを伝えること。目的に向かってひたすら進むだけであれば、表9-2の旅程速度通りに移動できる。
単に旅をするだけでなく、何かをしたい時には何をしようとしているのかを説明する。「自分のダガーを使って扉を動かし、巧妙な罠がないか確認する」などのように過度に詳細な説明をする必要はない。代わりに、「この地域に危険がないか探す」で十分である。GMは君の説明に適合する最適な探索連続行動を見つけ、その効果を説明する。探索連続行動によっては移動速度や効果が制限されることもある。
以下に最も一般的な探索連続行動を示す。
“隠行” Avoid Notice
探索
出典 Player Core 479ページ
半分の移動速度で移動している間、気付かれないために〈隠密〉判定を試みる。《素早い忍び足》特技を所持している場合、半分の移動速度ではなく通常の速度で移動できるが、その間に別の探索連続行動を行うことはできない。《伝説の忍び歩き》特技を所持している場合、通常の速度で移動しながら2つ目の探索連続行動を行える。戦闘開始時に“隠行”を行っている場合、通常は知覚判定の代わりに〈隠密〉判定により自分のイニシアチブを決定し、併せて敵が君に気付いているかどうかを確認する(イニシアチブ判定の結果に関わらず、“忍び歩き”の場合は通常通り知覚DCに基づいて決定する)。
“強行軍” Hustle
探索 移動
出典 Player Core 480ページ
自分の体に負担をかけながら、旅程速度の2倍で移動する。“強行軍”を行えるのは、君の【耐久力】修正値×10分(最低10分)までに限られる。もし君が“強行軍”を行っている集団の中にいる場合、全員の中で最も低い【耐久力】修正値を用いて、その集団が一緒に“強行軍”できる速度を決定する。
“索敵” Scout
精神集中 探索
出典 Player Core 480ページ
君は半分の移動速度で移動しながら、集団の前方や後方を偵察して危険がないか監視する。次の遭遇の開始時に、君のパーティの全てのクリーチャーはそのイニシアチブ・ロールに+1の状況ボーナスを得る。
“呪文の継続” Repeat a Spell
精神集中 探索
出典 Player Core 480ページ
君は半分の移動速度で移動しながら、同じ呪文を繰り返し発動する。通常、この呪文は戦闘が発生した際に効果を得ておきたいキャントリップで、2アクション以内で発動できるものでなければならない。何度も発動することによる疲労を防ぐため、通常とは異なる事態が発生した時にのみ、この連続行動を行うことになるだろう。
この探索連続行動を使うことで、持続時間のある呪文やアイテムを“呪文の維持”ないし“起動の維持”をすることができる。ほとんどの呪文やアイテムの効果は10分間持続するが、中には異なる持続時間が指定されたものも存在する。
“専門家にならう” Follow the Expert
聴覚 精神集中 探索 視覚
出典 Player Core 479ページ
“登攀”など探索中に繰り返し技能判定を試みたり、“隠行”など別の探索戦術を行う味方を1人選ぶ。その味方は、その技能の習熟ランクが熟練以上でなければならず、また援助を提供する意志がなければならない。“専門家にならう”の間中、君は味方の行動に合わせ、同様の技能判定を試みる。味方の協力により、君はその技能に未修得であっても、関連する技能判定に君のレベルに等しい習熟ボーナスを加えることができる。さらに、味方の習熟ランクに応じた状況ボーナス(熟練なら+2、達人なら+3、伝説なら+4)をその技能判定に得る。
“捜索” Search
精神集中 探索
出典 Player Core 480ページ
君は隠し扉がないか、隠れた障害がないかなどを細心の注意を払って“捜す”。通常、半分の移動速度で移動することで、経験を活かしてどの場所を確認するのが最適かを推測することができる。しかし、徹底的に全てを確認したい場合は、毎分300フィート以下の速度で移動する必要がある。全てを確認してから先へ進むには毎分150フィート以下の移動速度となる。“捜索”中はより遅い速度で移動することで、より詳細な情報を得られる。《手早い捜索》特技を使用すれば、“捜索”の最大速度を上げられる。“捜索”中に隠し扉やアイテムや障害に遭遇した場合、GMは君が隠された物体や危険に気付くかどうかを確認するために、“捜す”アクションの非公開判定を試みる。捜索対象が多い場所では、徹底的に確認するために立ち止まって長い時間を掛ける必要がある。
“調査” Investigate
精神集中 探索
{
出典 {Player Core 480ページ
}
君は半分の移動速度で移動しながら、周囲の状況を調査する。旅の途中で目にしたり関わったりする様々なものの中から手掛かりを見つけるため、非公開判定で“知識の想起”を使用する。“調査”中は、“知識の想起”アクションを持つ任意の技能を使用できるが、その技能が発見可能な手掛かりに関連しているかどうかはGMが判断する。
出典 {Player Core 480ページ
}
君は半分の移動速度で移動しながら、周囲の状況を調査する。旅の途中で目にしたり関わったりする様々なものの中から手掛かりを見つけるため、非公開判定で“知識の想起”を使用する。“調査”中は、“知識の想起”アクションを持つ任意の技能を使用できるが、その技能が発見可能な手掛かりに関連しているかどうかはGMが判断する。
“防護” Defend
探索
出典 Player Core 479ページ
盾を掲げたまま旅程速度の半分で移動する。戦闘が始まった場合、最初のターンが始まる前に“盾を掲げる”の利益を得る。
“魔法探知” Detect Magic
精神集中 探索
出典 Player Core 479ページ
一定時間毎にディテクト・マジックを使用する。旅程速度の半分以下で移動する。毎分300フィート以下の移動速度であれば、誤って魔法のオーラを見落とすことはない。しかし、パーティが魔法のオーラの中に入る前に識別するには、毎分150フィート以下の移動速度でなければならない。
効果の“維持” [one-action] Sustain an Effect
精神集中 探索
出典 Player Core 439ページ
必要条件 君が維持できる魔法のアイテムの起動を1つ以上持ち、君が疲労状態でないこと。
必要条件 君が維持できる魔法のアイテムの起動を1つ以上持ち、君が疲労状態でないこと。
君は半分の移動速度で移動しながら、持続時間が維持の効果1つを維持する。このような効果のほとんどは10分間持続するが、中には異なる持続時間が示されているものもある。スピリチュアル・アーマメントなど、複雑な判断を必要とする効果を“維持”する場合、GMの判断によっては疲労状態になることもある。
休息と日毎の準備 Rest and Daily Preparation
出典 Player Core 439ページ
十分な休息と準備の時間を取ることで、能力を最大限に発揮することができる。24時間に一度、君は休息時間(通常は8時間)を取ることができる。休息を取った後、君は自分の【耐久力】修正値(最低1)×自分のレベルに等しいヒット・ポイントを回復し、特定の状態を回復したり改善したりすることができる。鎧を着たまま寝ると、十分に休めず疲労状態となる。16時間以上休息期間を取らなかった場合、君は疲労状態となる(最低でも連続6時間休息しなければ回復しない)。
十分な休息と準備の時間を取ることで、能力を最大限に発揮することができる。24時間に一度、君は休息時間(通常は8時間)を取ることができる。休息を取った後、君は自分の【耐久力】修正値(最低1)×自分のレベルに等しいヒット・ポイントを回復し、特定の状態を回復したり改善したりすることができる。鎧を着たまま寝ると、十分に休めず疲労状態となる。16時間以上休息期間を取らなかった場合、君は疲労状態となる(最低でも連続6時間休息しなければ回復しない)。
休息後、概ね1時間程度をかけて日毎の準備を行う。日毎の準備は休息の後、1日1回だけ行える。日毎の準備では以下のことを行う。
- 術者は呪文スロットを回復し、準備型の術者はその日に使用できる呪文を選択する。
- 焦点化ポイント、準備中に更新される能力、魔法のアイテムの使用といった、1日に一定回数しか使用できない能力を回復させる。
- 鎧を身につけ、武器やその他の道具を使える状態にする。
- 着用する魔法のアイテムを最大10個まで充填し、その日の間それらから利益を得られる(GM Coreにて説明される通り)。