B1/テングの奇襲兵 - p2rdj @ ウィキ

テング Tengu

　カラスに似た人型生物のテングは、ゴラリオン全域で見られる狡猾で賢い人々である。テングは少数派であることに慣れており、どこを旅しても疑いの目を向けられるため、必然的に多くの人が武術だけでなく言語の知識も持っている。彼らは社会の周縁部に住み、合法性の低い職業に集まる傾向があり、街角にいて悪徳であるという評判を得ている。このレッテルによって、テングの抑圧的な差別と違法な仕事の循環は永続したものになっている。
　人型生物ではあるが、テングは非常にはっきりとした鳥に似た特徴を持っており、多くの人は人間よりもカラスに似ていると言うだろう。くちばしは強くて太く、手足の先に鋭い鉤爪がある。大部分の天狗の体は、こげ茶色や暗青色から光沢のある黒までの色の小さな羽毛で覆われており、明るい色は珍しいが全くいないわけではない。多くの鳥類クリーチャーと同様に、テングは中空の骨を持っているため、同じ大きさの他の人型生物よりもはるかに軽いが、自然に飛ぶために必要な翼を持つテングはほとんどいない。テングの言葉は、早口のカチッという音や喉を鳴らす音で中断されることがあり、多くのテングはこの意図せぬ異音を取り除くために熱心に発話を練習する。他にも、羽毛の毛羽立ちや、首の強迫的でぎくしゃくした動きがトレードマークとなっている。テングは産卵によって繁殖する。テングの卵は平均で直径約11インチ、高さ約16インチで、孵化には4ヶ月かかる。
　テングは人ところにまとまった民族ではない。ほとんどの場合、他民族のより大きな王国や共同体の中に見られる。他のほとんどの人型生物種よりも目に見えて特徴的であるためか、テングは例えばエルフやドワーフよりも不信感を持たれ、迫害される傾向がある。その結果、テングは他の追放者や珍しい祖先を持つ人々で構成される緊密な社会集団に集まる傾向がある。本当のテングのコミュニティはほとんど存在せず、存在するものはスラムなど忘れられた都市の地区に追放されることが多い。テングは幼い頃から、世界は友好的な場所ではなく、自分自身が気を配らなければならないことを学ぶ。
“知識の想起”――人型生物（〈社会〉） : DC 16
一般的な知識 : DC 14
専門知識 : DC 11

テングの奇襲兵 Tengu Sneak クリーチャー2

CN 中型 テング 人型生物

出典 Bestiary 310ページ
知覚＋6；夜目
言語 共通語、テング語；加えて他の言語2つ
技能 〈運動〉＋6、〈隠密〉＋8、〈軽業〉＋8、〈交渉〉＋5、〈社会〉＋5、〈盗賊〉＋8、〈ペテン〉＋7
【筋】＋2、【敏】＋4、【耐】＋1、【知】＋1、【判】±0、【魅】＋1
アイテム レイピア、ショートボウ、スタデッド・レザー・アーマー

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AC 19；頑健＋7、反応＋10、意志＋4
HP 27

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移動速度 25フィート
近接 [one-action] レイピア ＋10［＋5／＋0］（致命的：1d8、武器落とし、巧技）、ダメージ 1d6＋2［刺突］
近接 [one-action] 嘴 ＋10［＋5／＋0］（巧技）、ダメージ 1d4＋2［刺突］
遠隔 [one-action] ショートボウ ＋10［＋5／＋0］（致命的：1d10、射程単位60フィート、装填：0）、ダメージ 1d6［刺突］
目を狙う／Go for the Eyes [reaction] (無力化) トリガー テングが嘴による“打撃”でクリティカル・ヒットする。効果 テングは犠牲者の目をついばもうと試みる。目標はDC17の頑健セーヴを試みなければならない。
　成功 なんの効果もない
　失敗 1ラウンドの間盲目状態。
　大失敗 HPが最大値に回復するまで盲目状態。
急所攻撃 テングは立ちすくみ状態のクリーチャーに対して追加で1d6の［精密］ダメージを与える。
奇襲攻撃／Surprise Attacker 戦闘の最初のラウンドにおいて、まだ行動していないクリーチャーはテングにとって立ちすくみ状態である。

追加の知識：悪運喰らい Jinx Eaters

　海賊に支配されている枷の地では、多くの海賊が船の中にテングがいることは不運を避けると信じている。そのため、テングは独特の社会的ニッチを占めている。「悪運喰らい」と呼ばれるこのテングは、海賊たちからマスコットとして扱われている。しかし、悪運喰らいはこの処置を気にしない。船の上で働くことに伴う重労働から逃れることができるからだ。不幸を恐れて海賊と一緒にテングが航海しているとき、「飢えは不運につながる」という主張は、どんな賄賂よりも効果的に悪運喰らいへの安らぎと敬意を確保できる。