不測の事態への対処 Dealing with the Unexpected
GMの基本には、GMとして必要なすべてのルールが含まれているが、予期しないことが発生する場合がある。このページには、それがいつ発生するかについての一般的な助言が含まれる。これらの問題については、いつでもイベント運営者または地元のベンチャー・オフィサーに相談することができる。
年代記の不備への対処 Dealing with Chronicle Errors
年代記を確認する際、何かがおかしいと思われることに気付いた場合、君はプレイヤーに不備について説明するように依頼できる。不備は意図的な不正行為よりも正直な間違いである可能性がはるかに高く、不備ではない可能性があることを忘れないようにすること。ほとんどの不備はキャラクターにとって利益にならず、有害であるのは明らかだ。
不備についてプレイヤーに尋ねるときは、落ち着いて、きちんと、そして心を開いてプレイヤーと話すように。問題を可能な限り公平に解決すること。たとえば、キャラクターが使用できない選択肢やキャラクターが利用できない選択肢を選択した場合は、代わりに別の選択肢を選択するようにする。持っているアイテムの全額を支払っていない場合は、全額支払ってもらう。まだ使用していない場合は、キャラクターの装備品からアイテムを削除するだけだ。アイテムに多額の支払いをした場合は、年代記の「販売されたアイテム」項で支払った追加料金を返金する。間違いを修正する方法がわからない場合、または君とプレイヤーが公正な解決について合意に達することができない場合は、イベント運営者、冒険団長、または冒険副長に確認すること。ゲームは楽しいものであり、ドラマやPCを楽しませることに時間を使うのが最良ということを忘れないでほしい。
死への対処 Dealing with Death
一度パスファインダーになったキャラクターが直面する危険を考えると、キャラクターの死は現実的に十分起こりうる(そしてゲームでリスクと危険の感覚を維持するために必要なものだ)。ただし、パスファインダー協会またはパスファインダーRPG全般を初めて遊ぶプレイヤーの場合、最初のゲームでキャラクターが暴力的な死を経験することは、キャンペーンやゲーム全体でその人物を苦しめる可能性があることを考慮するように。ダイス・ロールをごまかすことは推奨しないが、特に致命的な戦術を使用するかどうか、またはキャラクターが死の危険にさらされているかどうかを判断するとき、特にプレイヤーがゲームに不慣れな場合は、プレイヤーの経験を考慮しなければならない。キャンペーンでの最初の経験でキャラクターの死を経験したほとんどのプレイヤーは、キャンペーンに戻ることはない。
同様に、パーティ全体が殺されて蘇生できない場合、パーティ全員の卓が終わりになる。つまり、これらのプレイヤーは、コンベンションでの次のイベントまでにかなりの時間をゲームプレイ無しで過ごす可能性がある。もちろんこのようなパーティ全体の殺害が決して起こらないことを願っている(そして、シナリオのバランスを取り、それが起こりそうにないように努めるように)――とは言え、時にはダイスが君の手を離れ、全員を大いなる彼方へ連れ去ることもある。
ゲーム外の問題への対処 Dealing with out of game problems
状況によっては、プレイヤーがシナリオを完了できない場合がある。理由には、個人的な緊急事態、機器の電池の問題、会場の問題、タイミングの悪さが含まれるが、これらに限定されない。卓への影響を軽減するためにGMはその裁量を行使して、卓の新しいチャレンジ・ポイント合計に合わせてシナリオのレベル範囲またはチャレンジ・ポイント調整を再調整したり、紛失したPCに最も近い作成済みキャラクターを導入したり、全てのプレイヤーがシナリオを完了できるようになるまでゲームを次回に延期したりすることができる。電池の電力がなくなったためにキャラクター・シートを使用できなくなった場合、プレイヤーは作成済みキャラクターでプレイし、シナリオの報酬を元のキャラクターに適用できる。GMが上記の救済策のいずれかを適用するすべての場合において、すべてのプレイヤーの報酬はシナリオ中にプレイされた最低レベルの報酬を基準にして与えること。
プレイヤーが卓を離れることを余儀なくされ、ゲームが続行される場合、GMはできるだけ早くそのプレイヤーに年代記を渡すよう努力しなければならない。この年代記に記入する際、プレイヤーはシナリオを1時間プレイするごとに1XPを受け取る(最大4XPまで)。また、その時点までにパーティが達成した任務に対する評判や、発見したトレジャー・バンドル、年代記に記載されたアイテムを受け取る。
医療上の緊急事態(プレイヤーが緊急で予期せぬ専門的な治療を要するもの、と定義される)の(願わくば滅多にない)事態では、プレイヤーがゲームの残りの部分に留まって卓の残りの部分と同じ利益を受けるかのように、記録を記入する必要がある。
気を散らすものへの対処 Dealing with Distractions
気を散らすものがまったくないゲーム卓は存在しない。ただし、何か(電子機器など)のために継続的に注意が散漫になっているなら、GMはプレイヤーにそれを片付けるよう要求したり、機器の使用を取り締まったり(例えば、タブレットやコンピューターを使用してビデオ・ゲームをプレイしないなど)することができる。機器が引き続き気を散らすものである場合、GMは、ゲームの期間中、その特定の物品を禁止する権利を持つ。
不正行為 Chating
不正行為は滅多にない事象で、かなり白熱した話題になることもある。プレイヤーが不正行為をしている疑いがある場合は、一歩下がって、意図せずミスを犯している可能性を検討することを勧める。キャラクターの不正確な数字や年代記の間違いは、意図的な不正行為よりも数学の誤りである可能性がはるかに高い。これらの問題を見つけたら、心を開いてプレイヤーと協力し、この問題を解決してほしい。ダイスを振った結果やキャラクター・シートの内容について嘘をついたり、それが何であるかを知らされた後でもルールを破ったりするといった、より明らかな問題もある。プレイヤーが不正行為をしていると思われる場合は、問題のプレイヤーの整理されたプレイ番号を記録してから、卓を離れるように依頼する。その後、パスファインダー協会のスタッフに電子メールを送信すること。プレイヤーの番号と状況について覚えている限りの詳細事項を伝えること。送付先は organizedplay@paizo.com (英語)である。