ヴァルチャー(ハゲワシ) Vulture
ヴァルチャーは黒い羽と禿げた頭を持ち、遠くからでも一目で判る。ヴァルチャーは次の餌となる死骸を探して気流に乗って漂っている。4~5体ほどの群れを成し、戦場や疫病が蔓延する町の上空を旋回しながら餌を待ち構える。この捕食の循環は、特に暑い地域では重要な役割を果たしている。ヴァルチャーの胃酸は特に強力で、餌に含まれる危険な細菌を中和して環境から取り除く。
ジャイアント・ヴァルチャーの翼幅は最大で25フィート、体重は最大600ポンドに達する。小型の近縁種よりも希少で、通常は大型動物種が多数生息する地域で目にすることができる。威圧的で挑発すれば確かに危険であるが、ジャイアント・ヴァルチャーは本質的に交戦的ではなく、他のクリーチャーが殺した獲物を食べることを好む。また、他のクリーチャーを攻撃するよりも、逃げ際に最後の食事を吐き出して注意を逸らそうとする傾向がある。ただし、特に食料が不足する時期には、飢えたジャイアント・ヴァルチャーの群れが協力して家畜を襲うこともある。
ジャイアント・ヴァルチャーはドラゴンやジャイアントなどの大型クリーチャーと寄生関係を結ぶことがあり、放置されたり忘れられたりした食事の残骸を啄む。骨を素材として用いる職人たちは、この行動に注目するようになった。ヴァルチャーの群れに死体を剥ぎ取らせてきれいな骨格を残させる方法は、クリーチャーの解体を適切に行うよりも遥かに早い。ヴァルチャーは餌を求める捕食者であるため飼い馴らすことができ、このような方法で育てられた若いヴァルチャーを珍しいペットとして飼育する流れも生まれている。
ヴァルチャーの爪はその性質上、魔法の力を持つ訳ではない。しかし、ヴァルチャーは生息地の汚れた環境にも感染しないという古い迷信から、伝統的に治癒や病気を回復させる護符として用いられてきた。この迷信は厳密には真実ではないが、ヴァルチャーは捕食者や他の腐肉食動物さえも死に至らしめるような一般的な病気に罹らないための幾つかの固有の適応能力を持っている。その大きさから、ジャイアント・ヴァルチャーの爪は、他の資源が乏しい地域では武器の材料として使用されることもある。
ジャイアント・ヴァルチャー Giant Vulture クリーチャー3
N 大型 動物
AC 18;頑健+13、反応+9、意志+6
HP 50;完全耐性 不調状態
HP 50;完全耐性 不調状態
移動速度 10フィート、飛行35フィート
近接 [one-action] 嘴 +10[+5/+0]、ダメージ 1d10+5[刺突]、加えて”腐肉熱”
近接 [one-action] 鉤爪 +10[+6/+2](機敏)、ダメージ 1d8+5[斬撃]
腐肉熱/Carrion Fever (病気) 腐肉熱による不調状態は、その苦難が残っている間軽減されない;セーヴィング・スロー DC18 頑健;潜伏期間 1日;第1段階 不調状態1、疲労状態 (1日);第2段階 不調状態1、減速状態1、疲労状態 (1日)
吐き戻し/Projectile Vomit [one-action] 頻度 1時間に1回;効果 ジャイアント・ヴァルチャーは10フィート以内のクリーチャー1体に向けて最後の食事を吐き出す。目標のクリーチャーはDC20の基本頑健セーヴを伴う3d6の[強酸]ダメージを受ける。セーヴに失敗した場合、目標はさらに不調状態1になる。
近接 [one-action] 嘴 +10[+5/+0]、ダメージ 1d10+5[刺突]、加えて”腐肉熱”
近接 [one-action] 鉤爪 +10[+6/+2](機敏)、ダメージ 1d8+5[斬撃]
腐肉熱/Carrion Fever (病気) 腐肉熱による不調状態は、その苦難が残っている間軽減されない;セーヴィング・スロー DC18 頑健;潜伏期間 1日;第1段階 不調状態1、疲労状態 (1日);第2段階 不調状態1、減速状態1、疲労状態 (1日)
吐き戻し/Projectile Vomit [one-action] 頻度 1時間に1回;効果 ジャイアント・ヴァルチャーは10フィート以内のクリーチャー1体に向けて最後の食事を吐き出す。目標のクリーチャーはDC20の基本頑健セーヴを伴う3d6の[強酸]ダメージを受ける。セーヴに失敗した場合、目標はさらに不調状態1になる。