B1/メタリック・ドラゴン - p2rdj @ ウィキ

メタリック・ドラゴン Dragon, Metallic

関連する種／Related Groups カッパー・ドラゴン、ゴールド・ドラゴン、シルヴァー・ドラゴン、ブラス・ドラゴン、ブロンズ・ドラゴン

　徳、高貴、優美の規範たるメタリック・ドラゴンは、その力と威厳の両方において神に似た神話的存在として崇められる慈悲深い存在である。メタリック・ドラゴンを直接見た人はほとんどいないが、彼らが人間の生活に介入したという話や、彼らが死んだという話は常に広範囲に広がっている。その鱗が人型生物が商業、戦争、産業で使用する輝く金属に似ていることから名付けられたこの巨大な存在は、その興味と能力が多様であり、そのようなありふれた物質と結びつけられることを気にしないようだ。結局のところ、ゴールド・ドラゴンを金貨に例えることは、海をコップの水に例えるようなものである。一見すると似ているように見えるかもしれないが、一方の力、幅、壮大さが他方を圧倒している。
　メタリック・ドラゴンとその対立軸のクロマティック・ドラゴン（104～115ページ）に加えて、他の種類のドラゴンが世界とその他の多元宇宙を闊歩している。地球の反対側にあるティエン・シアの伝説の地には、宇宙の均衡を保ち、古代の祖国を守る蛇に似た存在であるインペリアル・ドラゴンがいる。物質界の外側では、支配的なブライン・ドラゴンや隠遁的なクラウド・ドラゴンなどのプライマル・ドラゴンが元素界の自然や進行を形作っている。その他にも無数のドラゴン種が存在することは確実であり、その中には遠く離れた次元界にいるドラゴンや、噂では星の間を舞い上がる原始的なドラゴンもいるという。

変身する竜 Shape-Changing Dragons

　一部のドラゴンは人型生物の姿になれる。これにより自分の本性を出さずに集落に潜入したり、人に影響を与えたりすることができる。彼らは以下の能力を得る。
変身 [one-action] (秘術、精神集中、完全変身、変成術) ドラゴンは小型または中型の人型生物の外見をとる。これによって移動速度や攻撃、ダメージ・ボーナスを変化させることはないが、ダメージ種別が変化することがある（通常は［殴打］）。

メタリック・ドラゴンの術者 Metallic Dragon Spellcasters

　メタリック・ドラゴンの各種別には、その種別のドラゴンの術者のための補足説明がある。メタリック・ドラゴンを術者にするには、そのドラゴンから“竜の狂乱”と“竜の猛追”能力を取り除き、補足説明で説明されている呪文を与える。各レベルの呪文の数を同じにすれば、これらの呪文を他の秘術呪文といくつでも交換して構わない。また、ドラゴンが魔法に精通していることを反映するために、ドラゴンの【知力】、【判断力】、【魅力】の修正値を1～2増加させるとよい。

ゴラリオンにおけるメタリック・ドラゴン Metallic Dragons on Golarion

　メタリック・ドラゴンは、内海地域の至る所で見られ、特に荒野のポケットでは、隠れ家を切り開いて、政治的・社会的な問題に行動を起こすことができる。クロマティック・ドラゴンとの永遠の戦いにより、邪悪な仲間たちとの距離を縮めている。メタリック・ドラゴンとクロマティック・ドラゴンの縄張りが交差する地域では、人型生物の居住地が集中砲火を浴び、村人も都市住民も当然のことながら身の安全を脅かされている。
　シルヴァー・ドラゴンは、フィーンドのはびこるワールドウーンドに向かってまっすぐに進行した何千人もの十字軍と合流した日々の結果として、メンデヴの西の冷たい荒野の周りで数多く眠っている。ブロンズ・ドラゴンはタルドールに多数いる。多くのカッパー・ドラゴンがアンドーランの荒野に生息している。彼らは他の自由の戦士と共に戦争を行い、隣の帝国シェリアックスのデヴィルを倒す。メタリック・ドラゴンが人間関係に関与している最も極端な例は、エインシャント・ゴールド・ワーム（巨竜）であるメンカレが、彼が「栄光の試み」と呼ぶ壮大な社会実験を開始した島国ヘルミーアであろう。表面上はゴラリオンに未来のユートピアを創造することを目的としていたが、この非常に物議を醸す実験は、むしろ多くの人によって残酷で異常な形の優生学として解釈されている。