特撮声優

登録日:2015/01/31 (土曜日) 09:55:36
更新日:2019/10/30 Wed 08:24:03
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◆特撮声優は広義で明確な基準はないがここではレギュラーと準レギュラー、メインキャスト出演者に留める◆

特撮ヒーロー作品は原則アフレコであり、
『スーパー戦隊シリーズ』は2008年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』まで30年以上の長きに渡ってオールアフレコで制作され、
次作の『侍戦隊シンケンジャー』から俳優が顔出しで演じるシーンは、基本的に一般ドラマと同様の撮影同時録音方式に切り替えられたものの、
現在でも変身後のシーンなど番組制作の各所でアフレコが多用されている。
また場合によっては、共演した声優に演技指導を受けることもある。

そのため、特撮番組に出演経験のある俳優は声優に近い演技経験を学び、
その経験からアニメ(場合によってはゲームキャラ)などの声あてをやることもあり、中には声優業を中心に転向したものもいる。
子供向け特撮の大袈裟な演技がアニメに向いているという点も大きいだろう。(その証拠に、よりターゲットの年齢層が低いスーパー戦隊出身者の方が転向者が多い)

なお、声優業を中心に転向と言うが、
実際には複雑で俳優で食っていく為に声優業をするという傾向(そもそもかつての声優業はそういう傾向だった)が強く、
ベテラン声優である『電王』のモモタロス役の関俊彦氏は「俳優で有名になり食っていく為に声優業を始めた」と語る。
大火傷で俳優業が困難だった一文字隼人役の佐々木剛氏は結果的に断られたものの、
「(声優として)新人と同じ扱いでどんな仕事でもこなしていきたい」と願ったなど兼業面が強い。
特に俗にいう「特撮俳優」は昔は「ジャリ番」と言われ低評価で、現在では地位は向上したがその事が逆にイケメン俳優によるメディア扱いの差異や
主演特撮終了後にブームに乗れずに消えるなど非常に争いの激しい事態になっており、良くて微妙な立ち位置か引退。
最悪の場合、キレンジャーを演じた畠山麦氏の様に自殺に至ってしまうなど、職業柄大変な環境である。

そういう事もあり、立ち位置的に微妙な主人公以外の他戦士(レッド以外の戦隊メンバー、サブライダーなど)などを演じた俳優が特撮声優になりやすく、
照英氏や天野浩成氏、要潤氏など俳優業で有名になったサブヒーロー組とは異なり、テレビ面活動では俳優業より声優業の方が中心になりがちである。

これとは別に、90年代以降活発になった声優ブームをきっかけに、声優の仕事をメインにしていた人が顔出しの仕事を行った例も少なからず存在するほか、
ハリウッド映画の大作アニメの日本公開時を中心に、集客効果を期待する為に予め知名度のある俳優にキャラクターの声を担当させる事も多い。

また声優業が長くなると、そういう方面が強くなりかつて顔出ししてた俳優も職業柄顔出しNGになってしまう事もあり、
霞のジョー役の小山力也氏は『ディケイド』でBLACKの世界でのオファーが来たのを断り(後にとても後悔したらしいが)、
アフレコの『ゴセイジャー』の幹部役には出演するという事もあった。

アフレコ経験に培う部分が大きいので当然大してアフレコが無い役の特撮出演だけで学べるものではない。
経験値こそ普通の俳優より豊富だが、アフレコ経験は何かしら活かさないと経験を無駄にする。
同じ声を使う舞台俳優やお笑い芸人もそうだが、最終的には本人の才覚と努力であることを明記しておく。

また、ベテランの俳優に多い事だが上記の通り「声優」はあくまで俳優としての活動の一貫として考えている者が多い。
そのため、顔出しの演技と区別される事を嫌う者もいる事に留意すべきである。
事務所側の都合でオタク面を出したくないのか、例えば市道真央に対するM・A・Oのような別名義を立てたりすることもある。


【俳優・声優双方を経験した人たち(作品はいずれも一例)】

当然ではあるが、特撮を題材にしたゲーム作品における声当てのような「(事実上の)同じ役」は除外させていただいた。

また、岸祐二さんの様に「声優パートのみで再び特撮番組に関わる」というケースも時折みられる。岸さんの場合はカメラオルグ(『ガオレンジャー』)、ダンベルバンキ(『ゴーオンジャー』)の様に怪人役を演じる事も多く、顔を出さないゆえのキャスティングと言えるだろう*13



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