B2/ハウンド・オヴ・ティンダロス - p2rdj @ ウィキ

ハウンド・オヴ・ティンダロス Hound of Tindalos

　ハウンド・オヴ・ティンダロスは時間の流れを操る者、時間旅行を行う者、または魔法や希少な錬金術の薬品を使用して思考や知覚を過去や未来に送る者へと引き寄せられる。強力な術者は稀少な儀式を通じて時の次元から彼らを呼び寄せることができる。しかし、そういった行為はハウンドの怒りを招くことになり、儀式を行った者は長く生き残ることはできない。そのため、その知識を伝える者はほとんどいない。ハウンドは非常に狡猾で残酷な知性を備えているが、狩りや破壊の対象となる者以外に他のクリーチャーと接触することはほとんどない。

　ハウンド・オヴ・ティンダロスが狩るべき定命の者の臭いを嗅ぎつけると、同類を呼び寄せる。その後、群れは時空を超えて獲物を追跡し、捕らえて殺し、そして食い尽くすのだ。いつでも何もない所からハウンドが現れて襲って来る可能性があるため、追われる者はあらゆる角を避けて逃れるしかない。
“知識の想起”――異形（〈伝承学〉） : DC 28
一般的な知識 : DC 26
専門知識 : DC 23

ハウンド・オヴ・ティンダロス Hound of Tindalos クリーチャー7

レア NE 中型 異形 時

出典 Bestiary 2 146ページ
知覚＋17；上級暗視
言語 アクロ語
技能 〈運動〉＋15、〈隠密〉＋17、〈軽業〉＋17、〈生存〉＋13 (”追跡”の使用時は＋17)、〈伝承学〉＋17
【筋】＋4、【敏】＋6、【耐】＋2、【知】＋6、【判】＋4、【魅】＋2

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AC 25；頑健＋13、反応＋17、意志＋15
HP 90；完全耐性 支配状態、感情；抵抗 ［精神］10、［毒］10、物理10
この世のものならぬ精神／Otherworldly Mind (精神) クリーチャーがハウンドに精神効果を持つ能力を使用すると、そのクリーチャーは4d6の［精神］ダメージ（DC25の基本意志セーヴ）を受ける。大失敗すると、そのクリーチャーは1d4ラウンドの混乱状態となる。
切り裂く凝視／Ripping Gaze (オーラ、力術、伝承、視覚) 30フィート。ハウンド・オヴ・ティンダロスの目が不吉に輝き、その恐ろしい視線を受けたクリーチャーの肉体に、痛みを伴うが血は流れない傷口を開かせる。クリーチャーがオーラの放射範囲内でターンを終了すると、4d6の［斬撃］ダメージ（DC25の基本頑健セーヴ）を受ける。セーヴィング・スローに大成功したクリーチャーは、この効果に対する24時間の一時的耐性を得る。
空間への脆弱性／Vulnerable to Curved Space ハウンド・オヴ・ティンダロスが90°（またはそれ以下の鋭角）の構造的な角に隣接していない場合、物理ダメージに対する抵抗が抑止されて不調状態にとなる。この不調状態は回復できないが、ハウンド・オヴ・ティンダロスが再び適切な角に隣接すると自動的に終了する。

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移動速度 30フィート、飛行30フィート
近接 [one-action] 顎 ＋17［＋12／＋7］、ダメージ 2d10＋7［刺突］
近接 [one-action] 爪 ＋17［＋13／＋9］（機敏）、ダメージ 2d8＋7［斬撃］
伝承生得呪文 DC 21；8レベル ディサーン・ロケーション；4レベル ディメンジョナル・アンカー；3レベル スロー、ヘイスト；2レベル インヴィジビリティ（自身のみ）
角からの出現／Angled Entry [one-action] ハウンド・オヴ・ティンダロスは4レベルのディメンジョン・ドア呪文を発動するが、その移動先は周囲の構造物や周辺の角（またはそれ以下の鋭角）に隣接する空間でなければならない。例えば壁と床の間の角度を利用して壁に隣接する空間や部屋の角、地面から真っ直ぐに伸びる大きな木に隣接する空間などに瞬間移動できるが、平坦な野原や曲線状の角や縁しかない部屋には移動できない。
　1日に1回、ハウンド・オヴ・ティンダロスはこの能力を使用して時の次元へ行く（または戻ってくる）ために次元界転移できるが、出現できる角度の制限は同様である。

追加の知識：ティンダロス Tindalos

　古代の書物では、この容赦ない時の狩人をハウンド・オヴ・ティンダロスと呼んでいるが、ティンダロスが実際に何であるか解き明かされている訳ではない。一部の資料によれば、ティンダロスはグレート・オールド・ワンや外なる神々の一つであるとの暗示があるが、もしそうなら、これらの存在の中でも最も謎に包まれた存在の一つと言えるだろう。他の書物ではティンダロスを場所として言及しており、恐らくは時が進み始める前に存在した都市や国家で、時間の法則に縛られたクリーチャーには到達不可能な方法でのみ到達できる場所だとされている。これらの説はいずれも否定できず、どちらでもないかもしれない。ティンダロスとは定命のものの知性では理解不能な存在なのかもしれない。