友情型の自己犠牲だが、
復讐と使命要素も含んでいるかも知れないというちょっと変わった例もある。
うしおととらの凶羅は、
ラスボスを最終戦で封じ込める結界の弱点になる所へ殺到したラスボスの手下の大群を、たった一人で屍の山にしてのけている。
最期の台詞は「うしおよォ。とらよォ。面白かったよなァ…」なので、殴り合いをした主力である主人公達のため奮闘した事はうかがえる。が、その前には「いつも、オレは…バカどものしりぬぐいだぜ」(結界の弱点に人を配置していない対ラスボス勢力らに対しての言葉)と言っているため、法力僧(力あるもの)としての意思も見受けられる。
また戦闘相手は足を引きちぎってでも助けに行こうとした身内を殺した敵の仲間でもあるため、恨みはないが使命感だけで戦う!みたいな状況かというと性格的にはむしろ喜々として復讐心を滾らせてぶっ殺し祭りしている可能性がある。
他のパターンとは一線を画す、病的なまでに自分を度外視し他者の為に尽くすタイプ。
実際には過去を帳消しにしたい
自分の為の代償行動で、サバイバーズギルトや罪を抱えているキャラに多く見受けられる。
ある意味、最も現実的な自己犠牲とも言えるが「自殺志願者」や「
偽善者」と嫌われる傾向が強い。
そういった反応を見越し、敢えて『異常性』としてキャラ付けしている場合も。
時には、仲間の叱咤を受け正面から過去と向き合おうと成長したり、矛盾を肯定しつつ綺麗事だとしても目指して偽物を本物に変えたりする。
※別に下記の人物(少なくとも全員が全員)が自分のことしか考えていない、罪の帳消しのためだけに行動に移したというわけでは無いことに留意してもらいたい。